2024年スギ花粉飛散予測と初期治療

飛散予測

スギの花粉の成育には前年度の夏(特に6月下旬から8月中旬)の気象条件が大きく影響します。

一般に気温が高く、雨が少なく、日照時間が長い夏は花芽が多く形成され、翌年の花粉の飛散は多くなります。


滋賀県では2023年6月下旬の気象状況は降水量が少なく気温が高い状態でした。

7月は猛暑で雨が非常に少なく日照時間も長い気象条件でしたが

8月になると降水量も増え日照時間も平年並みとなりました


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また、ヒノキ花粉は6月上旬の日照時間に影響されます。

2023年6月上旬は日照時間が短い気象条件でした。


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昨年の花粉飛散量はスギ、ヒノキとも大量飛散のシーズンとなりました
 
 

 
大量飛散の翌年は花粉の飛散が減少する傾向があります。

これらの状況から2024年のスギ・ヒノキの花粉飛散は例年よりやや多く、昨年より少ない飛散量になることが予想されます。


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飛散開始時期

スギ花粉の飛散開始は年明けからの最高気温の積算値が400℃を超えたころに始まるとされています。

1月下旬までの気温は非常に高い状態でした。

気象庁の予報によりますとこの先の気温は平年より高めの気温になることが予想されています。


 
 

 
これらの状況から花粉の飛散開始は、例年よりやや早めの2月の中旬ごろと予想されます。

 
 
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予防対策と初期療法

本格的なスギ花粉の飛散が始まる前から薬を使用すると、シーズン全体を通して花粉症の症状が軽くなります。

この治療方法を初期療法といいます。

花粉症の症状が毎年現れる人では次のような効果が期待できます。

・鼻の粘膜が過敏になることが抑えられる

・くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状が出る時期を遅らせる

・症状全体が軽くなる

・症状が終了する時期が早くなる

初期療法に使用する薬は複数あり、症状の程度や状態よって薬の開始時期や種類が異なってきます。

自分にあった薬を適切に使用するために、花粉が飛散する時期までに専門の医師にご相談下さい。

    

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※各資料及びグラフは、滋賀医科大学耳鼻咽喉科・気象庁の大津データを元に作成しております