花粉症といえば、春先に山から黄色い花粉が飛んでくる『スギ・ヒノキ』を連想しますが、
その他にも花粉症を引き起こす植物があります。
イネ科の植物は、雑草として道端や田んぼ、川原などに、広く生息しています。
イネ科の植物は種類が多く、春から秋にかけていろいろな花粉を飛ばします。
イネ科の花粉は、スギやヒノキの花粉のようにあまり遠くまで飛びません。
しかしイネ科の植物は、道ばたや土手などに広く群生しているために、
日常の生活で花粉にさらされやすい環境にあります。
また、イネ科の花粉は、イネ科植物全般に共通するアレルギーの原因物質(共通抗原)を持っています。
このため、あるイネ科植物の花粉症が出た場合、
他の複数のイネ科花粉にも反応し、症状が長引く場合があります。
@ イネ科の花粉は遠くまで飛びませんので、
イネ科植物が群生している『田んぼ』や『川原』に近づかないようにして、花粉を避けましょう。
A 家の周辺に、イネ科の雑草がある場合はなるべく除草しましょう。
B イネ科の花粉はイネ科植物全般に共通する原因物質(共通抗原)のため、
症状が長引いたり、意外な時期に鼻水・くしゃみ・鼻づまりが出たりします。
症状が続く場合は専門医の診察を受けてください。