ヒトに感染し問題となるインフルエンザウイルスはA型とB型があります。

両タイプとも主として患者のセキやクシャミにより、

空気中に放出されたインフルエンザウイルスが気道に入って感染します。

感染して1〜5日すると急な高熱、体がだるくなる、セキが出る、

のどが痛くなるなどといった症状で発症し、普通は約1週間で治ります。 


しかし、高齢者や呼吸器、循環器、腎臓に慢性の疾患を持つ人

免疫が低下している人では、持病の病気が悪くなるのに伴って

呼吸器に二次的な細菌による感染を起こしやすくなります。

小児では中耳炎の合併、熱性けいれんや喘息の発作が出やすくなります。


また、まれではありますが、乳幼児の脳症の中にインフルエンザウイルスが

原因と思われる症例があることが報告されています。

   

インフルエンザを予防する最も確実な方法は、

流行前にインフルエンザワクチン接種を受けることです。

特に高齢者・心臓や肺に慢性の病気を持つ人や

乳幼児では重症化しやすいため、

ワクチンを接種することが望ましいと考えられます。

今シーズン(2019年〜2020年)に使用されるワクチンは、昨年と同様に
4種類のウイルスが含まれた、4価ワクチンになります。

今年のウイルス株は
 A/ブリンスベン(N1NI)
 A/カンザス(H3N2)
 B/プーケット(山形系統)
 B/メリーランド(ビクトリア系統)
になります。

   
 

インフルエンザは例年12月中旬から3月にかけて流行します。

予防接種の効果が現れるまで約2週間かかりますので、

予防接種は本格的な流行が始まる 『10月中旬から12月上旬の期間』 に

受けることが望ましいと考えられます。

接種回数は

13歳以上の方は1回、

12歳以下の方は2回の接種になります。

2回目は1回目から3〜4週間の間隔をおいて接種します。

   
   
 

1回 3,500円 (税込価格)

65歳以上の方で、野洲市・栗東市・草津市在住の方は 1,500円
65歳以上の方で、守山市在住の方は1,000円 
                          (各市町村による助成があるため)

     

最近の報告では13歳以上の方では、

1回の接種で十分な効果が得られることが分かってきました。

しかし12歳以下の小児では、1回の接種では効果が不十分なことが多く、

2回の接種が必要になります。

 
   

毎年接種することをお勧めします。インフルエンザウイルスは毎年変化しながら流行するため、

今年流行が予想されるウイルスにあったワクチンでないと、効果が期待できません。

 

残念ながら100%の効果は期待できません。

しかしインフルエンザによる重篤な合併症や、死亡を予防し、

健康被害を最小限にとどめることが期待できます。

 

注射部位が赤く腫れたり、硬くなったりすることがありますが通常は4〜5日で軽快します。

発熱、頭痛、けいれんなどの症状が出ることがあります。

非常にまれですが、ショック、運動障害、意識障害などが現れることがあります。

 
 

インフルエンザワクチンを製造する過程で、鶏卵を用いるため、わずかながら卵由来の成分が残ります。

近年では高純度に精製されているためほとんど問題となりませんが、

強い卵アレルギーがある場合は、接種に注意が必要です。

必ず医師に相談してください。

 
 

・MR(麻しん・風しん混合)
・麻しん
・風しん
・BCG
・おたふくかぜ
・水痘(みずぼうそう)
・ロタウイルス
・黄熱

の予防接種は、接種後4週間以上あければインフルエンザ予防接種可能です。

上記以外の予防接種は

接種後1週間以上あければインフルエンザ予防接種可能です。

また、インフルエンザ予防接種後1週間以上経過すれば、どの種類の予防接種を受けてもかまいません。

 
 

6ヶ月以上の年齢の方が対象となります。以下の方は予防接種を受けるにあたって注意が必要ですので

医師に相談してください。

   
1
心臓血管疾患・腎臓疾患・肝臓疾患・血液疾患などの基礎疾患がある方
2
65歳未満でインフルエンザ予防接種後2日以内に、発熱や発疹などアレルギー症状の見られた方
3
過去に痙攣(けいれん)の既往のある方
4
過去に免疫の異常を指摘されたことがある方
5
気管支喘息や肺炎など呼吸器系の疾患のある方
6
卵や鶏肉にアレルギーのある方
7
発達が遅く、医師や保健師の指導を受けている方
8
1ヶ月以内に麻疹(ましん・はしか)にかかった方
 
 
以下の場合は予防接種が受けられませんので注意してください。
   
1
37.5℃以上の熱があるとき
2
重篤な急性の病気にかかっている
3
インフルエンザ予防接種を受けて、重症のアレルギー反応が出たり、ショックになったことがある。
4
65歳以上の方でインフルエンザ予防接種後2日以内に、発熱や発疹などアレルギー症状の出た場合
5
他の予防接種を受けてから一定の期間が経っていないとき(A6を参照してください)
 
なかにし耳鼻咽喉科
日本耳鼻咽喉科学会認定  耳鼻咽喉科専門医  院長  中西豊
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