ヒトに感染し問題となるインフルエンザウイルスはA型とB型があります。
両タイプとも主として患者のセキやクシャミにより、
空気中に放出されたインフルエンザウイルスが気道に入って感染します。
感染して1〜5日すると急な高熱、体がだるくなる、セキが出る、
のどが痛くなるなどといった症状で発症し、普通は約1週間で治ります。
しかし、高齢者や呼吸器、循環器、腎臓に慢性の疾患を持つ人
免疫が低下している人では、持病の病気が悪くなるのに伴って
呼吸器に二次的な細菌による感染を起こしやすくなります。
小児では中耳炎の合併、熱性けいれんや喘息の発作が出やすくなります。
また、まれではありますが、乳幼児の脳症の中にインフルエンザウイルスが
原因と思われる症例があることが報告されています。
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