耳鼻咽喉科の学校健診は
「みみ」「はな」「のど」 の病気を
早期に見つけ出し、適切な治療により
学校生活が支障なくすごせるようになることを
目的としています。
具体的には
1 耳・鼻・のど の病気のチェック
2 「聞こえ」の状態の検査
3 コミュニケーションを良好に行うための声のかすれや、発音の異常の有無
などを検査します。
最近では「鼻」 「のど」の病気に伴って
寝ているときに息が止まる睡眠時無呼吸症候群の発見や対応も大切になってきています。
また心の問題として、会話は正常に聞こえているのに、
「聞こえの検査」をすると、異常がある「心因性難聴」にも注意を払う必要があります。
鼓膜の奥に液が貯まっている状態です。
鼓膜の動きが悪く、聞こえにくい場合があります。
鼓膜に穴が開いている状態です。
耳だれが出ることが時々あり、
難聴の原因になります。
くしゃみ ・ 鼻水 ・ 鼻づまり の症状があります。
ぜんそくやアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患と
合併することがあります。
鼻を左右に分けている仕切りが強く曲がっている状態です。
鼻出血や鼻づまりの原因になります。
別名 「蓄膿症(ちくのうしょう)」といわれる病気で、
膿性の鼻汁、鼻づまりなどの症状があります。
頭痛の原因にもなります。
アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎以外で
鼻汁や鼻づまりが続いている状態です。
鼻で呼吸がしにくく、口で呼吸をすることが多くなります。
いびきや滲出性中耳炎の原因になることがあります。
のどの痛みと高熱を繰り返す状態です。
また扁桃炎が原因で腎臓・皮膚・心臓に
病気を引き起こすことがあります。
声がかすれたり、発音に異常がある状態です。
聴力検査にて異常がある状態です。
耳の聞こえが正常より低下している疑いがあります。
学校健診で指摘される異常は自覚症状も少なく、本人や保護者の方にとって驚かれることが多いと思います。
問題を指摘されたことについて単にショックを受けたり悲しんだりするのではなく、
現在の子供さんの状態について客観的に評価する必要があります。
そのためには耳鼻咽喉科の専門医の診察を受け、子供の現在の病状と治療方法、
学校生活での注意点の説明を受けることが望ましいと思います。